いましろ大王の杜[今城塚古墳]

プライベート

 今城塚古墳(いましろづかこふん)は、大阪府高槻市郡家新町(ぐんげしんまち)にある前方後円墳。国の史跡に指定されています。
 淀川流域で最大級の前方後円墳で全長190mの墳丘の周囲には二重の濠がめぐり、総長約350m×総幅約340mもの規模を誇ります。
 6世紀前半(1500年頃前)の築造とされ、学術的には「日本書紀」が531年没とする継体大王(現代の天皇家の系譜を素直に辿れば、この継体大王が天皇の祖)の真の陵墓といわれています。
 昭和33年に国の史跡に指定。古墳と古代歴史観あわせて「いましろ大王の杜(もり)」として公開されています。
 今城塚古代歴史観では、形象埴輪や日本最大規模の埴輪祭祀(はにわさいし)区などでの出土品を展示しています。家形15、柵形25、蓋形4、大刀形14、楯形1、靱(ゆき)形1、武人形2、鷹匠(たかしょう)形2、力士形2、冠帽男子1、座像男子4、巫女(みこ)形7、四足動物(馬形など)18、鶏形4、水鳥形13の合わせて113点以上が出土しています。なかでも家形埴輪は、高さが170cmもあり人の身長並みで、入母屋(いりもや)造りで、神社建築の屋根を飾る鰹木(かつおぎ)、千木(ちぎ)があり、高床の柱を円柱で表現していいます。吹き抜けの構造で神社とも考えられます。
 古墳の周りは公園となっていて、休日などは家族連れでにぎわっています。

いましろ大王の杜(今城塚古墳公園)
今城塚古代歴史館(無料)
大阪府高槻市郡家新町
 

今城塚古代歴史館(写真撮影可)

今城塚古墳形と埴輪祭祀(はにわさいし)区(公園内)

 大阪府高槻付近には「弁天山古墳群」があります。淀川流域では樟葉までの地域で1500年前に天皇の祖といわれている「なぞの継体大王」が存在されていたようです。奈良県には有名な古墳群が各所にあることは知っていらっしゃると思いますが、私たちの周りをちょっと見渡せば古代の考古を体感できることもありますので調べてみてはいかがでしょう。

 記:桃太郎

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