鍛えられた鋼の切れ味に優るものはありません。600年の伝統が今も脈々と受継がれ、世界に誇る堺刃物が生産されています。
堺鍛造庖丁とは
堺鍛造庖丁(さかい・たんぞうほうちょう)Sakai Forged Knivesは、日本における刃物の三大産地(大阪府堺市・新潟県三条市。岐阜県関市)のひとつです。プロの料理人用庖丁では国内シェア98%を誇りその極上の切れ味は、空前の和食ブームとも相まって、世界の料理人たちからも熱い注目を浴びています。
600年の歴史を持つ堺の刃物生産は、15世紀に刀工を祖とする庖丁鍛冶集団が、加賀国(現在の石川県)から堺へ移住したことにはじまります。
堺伝匠館 Photo
おわりに
小学生の頃の卒業文で将来につきたい職業はというものを書きました。私は子供ながらに「コックさん」になりたいと書きました。たぶん、食に関わる職業だと生涯続けられると思ったのでしょう。それとコックさんの白い服と帽子にも憧れがありました。
それから高校を卒業するまではその夢を持ち続けていましたが、現実はサラリーマンとなりました。しかし、会社は食品製造に関わるところで「夢」は「ゼロ」ではなかったのではと勝手に思っています。43年間のサラリーマンは苦楽ありましたが、ずーと食品製造メーカーに勤めさせていただきました。
さまざまな堺刃物を見て、自分に使いこなせたかなぁ~なんて考えながら見学していました。また、見れば見るほど「切れ味」が想像できて背中が冷たくなることもありました。堺市にお寄りの折は刃物ミュージアムへのご訪問もお勧めです。
記:桃太郎
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