うつ病[6つの初期症状](again)

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多賀大社 太閤橋

私たちの体は毎日栄養(バランスの良い食事)をとらないと健康を害して衰弱してしまいます。
 実は、心も同じように栄養が必要です。栄養をとらないと心も枯れてしまいます。心の栄養とは「心の満足感」です。
 「心の満足感」とは、美味しいものを食べたり、欲しいものが手に入ったりといろいろなものがありますが、一番大切なものは「家族や仲間から受ける愛情」です。もし、心の栄養がとれないまま心配事や仕事に追われていると心の栄養不足になり、ついには「うつ病」になってしまいます。
 うつ病は突然やってくるのではなく、ジワジワと時間をかけて心が消耗していく病気です。

毎日仕事に追われて!

 最初は疲れがとれないとか大事なことを先延ばししてしまうので「怠け癖」がでたのかなぁ? と勘違いします。
 しかし、休んでも良くならないしそのうち仕事が嫌になっていき、もうダメだと思ったときには、なかり進行した状態になっています。
 こうならないためにも、早めに「心のSOS」に気づくことが大切です。癌は早期発見早期治療と言われますが「うつ病」も同じです。

仕事にミスが増える症状

アカン!! すみません。

 ちょっとした入力ミスなどが増えます。誤字脱字だけではなく、書類に別の人の名前を書いたり、提出先を間違ってしまうこともあります。
 物忘れも多くなり、人の名前が出てこなかったり、財布を忘れて出かけることもあります。
 認知症ではないかと思い、物忘れ外来を受診する人もいます。これは認知症ではなく、脳が疲れて集中力が落ちているサインです。
 これが「うつ病」です。

土日に休んでも疲れがとれない症状

疲れがとれない。だるい!

 土日にずっとゴロゴロしても疲れがとれません。寝ても、寝ても疲れがとれません。日曜の夕方ぐらいから一週間が始まることを思うと暗い気持ちになります。
 人によっては怠け癖がついたと考えて自分を責めてしまうことがあります。数日休んでも回復しない疲れは、うつ病の可能性があります。

コリや痛み症状

倦怠感や体のコリや痛み!

 体や手足がだるかったり、肩こり、頭痛、腰痛などのコリや痛みを感じる人もいます。腰痛で整形外科を受診しても骨に異常はないと言われます。「痛み止め」が処方されてもあまり効果がありません。
 このように「うつ病」はコリや痛みが現れることがあります。

眠りが浅い症状

眠りが浅く、寝不足がつづく。どうしたんだろう?

 疲れているのになかなか眠れません。お酒を飲まないと眠れないこともあります。夜中に何度もトイレで目が覚めたり、早朝から目が覚めて仕事のことを考えてしまいます。
 夢をよく見て深く眠った気がしません。このような「睡眠障害」は脳の覚醒状態を調節できなくなっているサインです。

落ち着かない症状

落ち着かない。不安でじっとしてられない!

 理由もなく突然不安な気持ちに襲われます。仕事中にじっと座っていられず何度もトイレに行くことがあります。
 心配事がずっと頭から離れず、何とかなると思えません。このように「うつ病」が不安の症状から現れる人もいます。

突然涙が出てくる症状

突然悲しくり涙が止まらない!

 仕事中に突然涙が出てきます。理由はわかりませんが悲しい涙です。周りの人に気づかれないように慌ててトイレに駆け込みます。
 これは情緒が不安定になっているサインです。

 このようなサインに気付いた人は心療内科などに受診する前に毎日の生活を見直しましょう。

 仕事で無理をしていないでしょうか。残業をなくし仕事量はできるだけ減らしましょう。
 公私の境界線をハッキリ引いて、自宅ではできるだけ仕事のことは考えないことが大切です。
 もし、職場でハラスメントがある場合は責任者に相談することが必要です。

 眠る前の過ごし方は、眠る直前まで興奮するようなゲームや動画を見ていませんか? コーヒーなどの刺激物を飲んだり食べたりしていませんか? ゆっくりと入浴して落ち着く音楽を聴くなど気持ちを穏やかにしてから12時には布団に入るようにしましょう。
 食事は3食きっちりと食べましょう。糖質やジャンクフードばかり食べていないでしょうか? 特に肉や野菜の含まれたバランスの良い食事を心がけましょう。血液の中性脂肪が高かったり亜鉛などのミネラル不足でも「うつ状態」になることがあります。
 体は動かしていますか? 在宅ワークでも1日1回は外に出て日光を浴びながら20分くらいのウォーキングをしましょう。

 このように生活の見直しを2週間試みてそれでも改善がないときは・・・。

  • 精神科や心療内科を受診するようにしましょう。・・・とても大切なことです。
  • 特に睡眠と食欲が改善しないときは薬を飲んだ方がいいでしょう。
  • 睡眠は「うつ病」を治すためにも最も重要な要素です。
    睡眠薬や安定剤を使ってでも十分な睡眠がとれるようにします。また、薬を飲むことに抵抗があるときやハラスメントが改善されないときは休職」することをお勧めします。
    私は「薬の服用」は医学的な副作用も少ないことから推奨派です。我慢していても良くなりません。

 そのためにも精神科や心療内科を受診して医師に「診断書」を書いてもらいましょう。「休職」は最低でも1ヶ月、できれば2ヶ月以上必要です。
 「うつ病」の最初の症状があって受診するまで数年かかったという話もよくあります。なんとかなると思ってずっと我慢してしまうことが多々あります。相当悪くなってから受診して1年以上休職したり、仕事を辞める人もいます。治療を受けるまでに長くかかった分、良くなるまでも同じくらい長い時間がかかってしまいます。

「サイン」を見逃さず。思い切って受診して!

 「うつ病」は癌のように命を失うような病気ではありません。しかし、我慢して治るものではなく、ひどくなると「死にたくなる」病気でもあります。治療をすれば必ず良くなりますから焦らずに受診して治療を続けましょう。
 改善すればいくらでも仕事はできます。人生は何度でもやり直しができます。
 あなたには「明るい未来」が必ず待っています。

 ご相談は「お問い合わせ」より受け付けております。ご遠慮なくいつでもどうぞ。

  記:桃太郎

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