奈良県橿原市小房町の地名から「小房(おふさ)観音」と呼ばれています。正式名には高野山真言宗別格本山観音寺といいます。
本尊である十一面観音は、もともと身体に健康を授けると言われていましたが、近年ではそれ以外に厄除け、子授け、長寿と老人病封じを願う人々が多く訪れるようになり、大和ぼけ封じ霊場会の札所にもなっています。
江戸時代にこの辺りは大きな池でがあり、ある日、土地の娘「おふさ」さんが池のほとりを歩いていると、観音様が現れたというのです。この「おふさ」さんが、観音様を奉られたのが、お寺の起源だとも言われています。
春と秋には、「バラまつり」が開催されイングリッシュローズを中心に約2,300種類のバラが可憐に、優雅に咲き競い、夏には、風鈴の涼しい音色が厄を払うという仏教伝来の思想から、「風鈴まつり」が開催され、2,000個を超える日本各地の風鈴が展示されます。毎年7月17日には「おふさ観音祭」が開かれ、大勢の人が訪れます。
「おふさ観音」は地元に愛されるきれいな観音寺です。近所の方がいつでもお参りできるお寺です。「バラまつり」や「風鈴まつり」の季節も入寺するのは無料です。橿原神宮や藤原宮跡から遠くないのでお花の季節には再訪問したいと思います。
記:桃太郎
コメント