メンタルヘルス[うつ病]

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「うつ病」について

「うつ病」かも?は専門医にすぐ相談

 「うつ病」発症のはじめはなかなか自分では気づきにくいと思いますし、自分の心の中ではこれまでの自分とは違うという「大きな不安感!」が広がってきます。
 「不安で眠れない!」「数分は眠れてもすぐ不安で目が覚める!」といったことが続くとますます「不安の増大化!」が起こり、これまでできていた仕事や人とのコミュニケーションもできなくなります。その典型は「人と目を見て話す」ことができなくなったりします。その状態から抜け出そうと頑張れば頑張るほど「うつ病(症状)」は深刻になってくることがほとんどです。

 「うつ病」は、気分障害の一つです。一日中気分が落ち込んでいる(=不安!・緊張!・心のドキドキ感!・集中力低下!など)、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じていると「うつ病」の可能性があります。
 「うつ病」は、精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態ですまた、「うつ病」になると、ものの見方や考え方が否定的になります。もし同様な症状があって「うつ病」かなと思ったら、自己判断をせずに、総合病院の精神科や心療内科、精神科のクリニックなどにすぐに相談しましょう。内科などのかかりつけの医師に相談したり、保健所や精神保健福祉センターの相談窓口を利用することもできます。「うつ病」を克服するためには、早めに専門家に相談し、しっかりと休養をとることが大切です。

 気分障害には、「うつ病」のほかに、「うつ病」との鑑別が必要な双極性障害(躁うつ病)などがあります。うつ病ではうつ状態だけがみられますが、双極性障害はうつ状態と躁状態(軽躁状態)を繰り返す病気です。うつ病と双極性障害とでは治療法が大きく異なりますので専門家による判断が必要です。

 総合病院の精神科や心療内科、精神科のクリニックに相談すことをためらってはいけません。そのために会社に知られることや職場に知られることを心配すると「更なる不安!」となります。「うつ病」は最終的には死を選択したくなる恐ろしい病気です。しかし、全てを失う覚悟で専門医の指示通りに療養すれば克服できる病気です。
 「なんとかなるさ!」「ケセラセラ!」と自らに言い聞かせて勇気をもって立ち向かっていけば、あなたには「明るく楽しい未来」が待っています。

発症の原因

 発症の原因は個々にあり、正確にはよくわかっていませんが、感情や意欲をつかさどる脳の働きに何らかの不調が生じているものと考えられています。うつ病の背景には、精神的ストレスや身体的ストレスなどが指摘されることが多いですが、辛い体験や悲しい出来事のみならず、結婚や進学、就職、引越しなどといった嬉しい出来事の後にも発症することがあります。なお、体の病気や内科治療薬が原因となってうつ状態が生じることもあるので注意が必要です。
 例えば、ローンを組んで新築を購入したようなとき、何十年もローン返済しなければならないことに突然強いストレスを感じて発症することもあります。とりわけ、まじめで実直な方ほど心が張り詰めた日々を過ごしている場合がありますので、ふわっと「なんとかなるさ!」と気楽に考える癖をつけるように、自分で心のコントロールができるようにしましょう。

100人に約6人が発症

 なんと日本では、100人に約6人が生涯のうちにうつ病を経験しているという調査結果があります。また、女性の方が男性よりも1.6倍くらい多いことが知られています。女性では、ライフステージに応じて、妊娠や出産、更年期と関連の深い「うつ状態やうつ病」などに注意が必要となります。
 自分を追い詰めないことが大切です。人生は何度でもやり直せますので、今は「あきらめる!」ことも人生ではいっぱいあります。チャンスがあれば再チャレンジもできますのでそれでいいんです。

「うつ病」のサインと症状

気分の落ち込み

 一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめない(特に、テレビを見ても内容がよく理解できない)といった自覚症状が続いている場合、「うつ病」の可能性があります。
 気分が落ち込むような明らかな原因が思い当たらないことも少なくありません。また、原因と思われる問題を解決しても気分が回復せず、日常の生活に大きな支障が生じることがあります。「うつ状態」では、物事の捉え方が否定的(イライラするなど)になります。
 そのため、自分がダメな人間だと感じてしまうこともあります。
そして、普段なら乗り越えられる問題も、実際よりもつらく感じてしまうという悪循環が起きてしまいます。イライラしたり、焦る気持ちも出てきます。
 重症になると「死んでしまいたいほどの辛い気持ち」(死ぬとスッキリするような誘惑)が現れることもあります。うつ病かなと思ったら、早めに専門家に相談することが大切です。

「うつ病」のサイン

 「うつ病」では、自分が感じる気分の変化だけでなく、周囲からみてわかる変化もあります。周りの人が「いつもと違う」こんな変化に気づいたら、もしかしたら本人はうつ状態で苦しんでいるのかもしれません。
 このようなときは、励ますのではなく話を良く聞いて専門医に行くようにすすめることが大切です。また、ご家族がいらっしゃれば連絡をしてあげてください。もし、単身のときは総合専門病院へ付き添ってあげることも必要なことだと思います。

  • 表情が暗い
  • 自分を責めてばかりいる
  • 涙もろくなった
  • 反応が遅い
  • 落ち着かない
  • 飲酒量が増える

症状

 「うつ病」の精神症状に気づく前に、身体の不調が現れることもあります。

  • 食欲がない(味がしない)
  • 性欲がない
  • 眠れない、過度に寝てしまう
  • 体がだるい、疲れやすい(仕事に行けない・行きたくない)
  • 頭痛や肩こり
  • 動悸(どうき・緊張感が継続する)
  • 胃の不快感、便秘や下痢
  • めまい(自律神経がアンバランス)
  • 口が渇く(緊張感の継続)

「うつ病」の治療法

しっかり休養する

 「うつ病」の治療を考える前に、まず、心身の休養がしっかりとれるように環境を整えることが大事です。
 職場や学校から離れ(休職は必須条件)自宅で過ごす。専門医の診断で入院環境へ身を委ねることにより、大きく症状が軽減することもあります。
 精神的ストレスや身体的ストレスから離れた環境で過ごすことは、その後の再発予防にも重要です。「うつ病」の治療には、医薬品による治療(薬物療法)と、専門家との対話を通して進める治療(精神療法)があります。また、散歩などの軽い有酸素運動(運動療法)が「うつ症状」を軽減させることが知られています。

 「薬物療法」や「精神療法」で体調をコントロールできるようになってくれば、気晴らしに散歩外出することが効果的です。また、「日記」など毎日の出来事や精神的な変化など療養における良いことなどを記載することでポジティブな気分になれるようになることもありますので大切なことです。

薬物療法

 主に使われる治療薬は「抗うつ薬」です。「抗うつ薬」は、継続して服用する必要があり、服用を開始してもすぐに効果(効果を感じるには2~3週間は最低必要)が現れません。主治医の指示に従い、自分の判断で薬の量を増やしたり減らしたり中断したりせず、焦らずに服薬を継続してください。
 副作用を最小限にするためにも、主治医との良いコミュニケーションが大事です。また、「うつ病」では様々な身体の症状も現れますので、その症状に応じた治療薬を併用することもあります。

 「うつ病」は「薬物療法」をしても効果が表れるまもでには2~3週間はかかります。また、焦れば焦るほど症状は改善されません。「うつ病」は克服することはできますが、長期間かかることが一般的です。社会復帰には早くとも4ヶ月~1年間くらいは必要です。それでいいんです。克服すれば新たな気持ちで職場復帰ができますし、バリバリ仕事することができます。「うつ病」は恥ずかしい病気ではありません。仕事ができきっちりとした方がなりやすい「ちょっとした心の病気」です。明るい将来を想像しながらゆっくりと克服しましょう。

精神療法など

 精神療法には、支持的精神療法と呼ばれる基本的な治療法に加えて、認知行動療法や対人関係療法などのより専門的な治療法があります。
 その他の「うつ病」の専門的治療法として、高照度光療法、修正型電気けいれん療法、経頭蓋磁気刺激法などが用いられる場合もあります。

 重度な「うつ病」では「精神療法」をします。それには入院が必要です。ほとんどの方は「薬物療法」により改善します。

治療の不安や疑問

 治療を進めるうえで不安や悩みを持ったら、主治医に相談しましょう。何でも相談できる関係を主治医ともつことは「うつ病治療」の第一歩です。必要に応じて、主治医以外の専門家の意見を聞くことも考えます。これをセカンドオピニオンといいます。複数の専門家の意見を聞くことが納得のいく医療を受ける手だてになることもあります。

 セカンルドオピニオンによる複数の専門医による医療はそれぞれ同じ方法ではありません。自分に合う医療を自己判断しなければなりません。私が推薦するのは総合病院で専門的に精神科や心療内科があるところです。個人病院はダメとは言いませんが薬を何種類も処方するところはあまりお勧めしません。

 もし、ご相談などがありましたらこのブログ「お問い合わせ」にご一報ください。私は医者でも専門者でもありませんが、微力ながらご相談によるご返信はできると思っていますのでご遠慮なくお願いいたします。

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 記:桃太郎

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